いや別に、サッカーワールドカップのパブリックビューイングに行ったのがど貧乳だからといって、何がどう、勝敗に影響することもないし、誰かの邪魔をするわけでも誰かの得になるわけでもない。
けど、
ワタクシこと「仔羊おばさん」なる「ばば」が、この度はワールドカップのパブリックビューイングに大枚はたいて、夜中などの時間にもかかわらず行ってきたワケですよ。
基本的にケチな「ど貧乳」が、そんな浮かれたことをしたもんだから、一度その行動をこのブログにまとめておきたいと思います。長くなりますが、ご容赦ください。
体型、きっと関係ないっす。
その点でも、ごめん。
m(__)m
ワールドカップアジア最終予選
なんでわざわざお金を払って、ワールドカップのパブリックビューイングに行く気になったのかというと、その前にアジア最終予選の時に、パブリックビューイングに行ってたからです。
では、なぜワールドカップアジア最終予選の、あの日本ーオーストラリア戦に行く気になったのか?
いや、本当は関東に出かけて直接見に行きたかったけど、仕事もあるから行けないなあ、ってことでe-plus(チケット扱ってるサイト)かなんかで見かけてぽちったものと思われます。
他人のことのように言うのは、詳細はもはや覚えていないからです。
入場料も、たしか1000円だったような…
でも、もう覚えてないんです。(@_@。 だから、間違ってたらご容赦ください。
子供が離れて行って、空の巣を埋めたい気持ちもあったかな。
「それまでの趣味が楽しめなくなるのは、うつの症状」とか聞くと、「ほな無理やりにでもサッカー見な(ければ)」とか思ったりもして。それ何や…。
ともかくパソコンでポチって、ファミマへお金を払いに行って、チケット握って、「なんばZepp」ってどこ?と、スマホで調べて。
そうすると、子供の通ってた大阪中華学校の近所やないですか。
職場からでもたぶん40分も歩けば十分行けそう。
で、当日行ったわけです。そしたら、チケット代だけじゃなくて、入場の時にドリンク代500円、強制徴収ですよ。
(。-`ω-) 高すぎ
でも誰も文句言ってないから、こんなときには長いもんに巻かれるー情けないぞ!それでもど貧乳か!-自分。
「日本人」の血を感じました…。
ともかく500円を払ってドリンクコインをもらい、ソフトドリンクの列に並びました。半数くらいの方はビールに並んでたので、パブリックビューイングとは、そもそもそういうもんなのかもしれません。
ともかく。
その日、なんとなんと、これまでワールドカップの最終予選で一度たりとも(2002年以降)勝ってなかったオーストラリアに快勝!
井手口(ガンバ大阪所属)のゴールが!
それまで何度も入れ墨ケーヒルに(わからん人スルーしてください)やられてた過去を払しょくする、井手口のゴール!
この仔羊ばばが、どれほど喜んだかはご想像ください。
!(^^)!
オーストラリア戦の余談
仔羊は、歩いた。職場から急いで歩いた。パブリックビューイングの前に何かお腹に入れておきたい。試合開始は7:30(やったかな)。試合終了まで何も食べなかったら腹減るがな。
あー間に合わん。時間ない!このままだと遅れる!
お、「松屋」があるぞ!よし!ここで晩飯だ!
入ると、食券の機械の前に立ちはだかる外国人観光客の一家。中国人や。しゃべってんのん、上海語やないかい!何のろのろしとんねん!急いでんねん!もう、ええわ!
と、あっさりあきらめて隣の「CoCo壱」へ。
メニュー見るとカレースープの夏仕様のがあった。よし、これにするぞ!でも、もしかして、この赤く映ってんのんは…私の苦手のパプリカ?
注文のお姉さんに、「これってパプリカですか?パプリカやったら抜いてもらえます?」と聞いたワタシの顔がこわばった。お姉さんの胸の名札は「陳」…。ぎょ!カタカナに弱い中国人やんか。
案の定「パプリカ」がわかんなかったお姉さんは、カウンターの中で立ち働く先輩に助けを求めた。仔羊もその陳さんの視線の先の先輩に助けを求めた。
え!
( ̄▽ ̄)
先輩、ベトナム人のアルバイト…つい今しがたまで働いていた、仔羊の職場も学生は全てベトナム人の日本語学校。おおお、どこに行ってもベトナム人との縁は切れない。
日本語がまだそう達者じゃない、そのアルバイターは、仔羊に凍ったパプリカを見せ!(@_@。
「これですか?」と聞いたので「そうそうそれそれ!それ、抜いてください」と答えた。
「抜いて」がわからんらしいので「それ、入れないでください」と言い直す。すごくハッキリ発音する、自分がおかしい。
ともかく大急ぎで流し込み、陳さんにレジしてもらってパブリックビューイング会場へ。
ああ、勝った、勝った!
うれしいぞ!
(^◇^)
仔羊は、家路についた。地下鉄で10分、その後歩いて5分ほどで家に着く。
「ただいまあ」
子供のいない自宅。夫だけが私の帰りを待っている。
「日本、勝ったやなあ」…仔羊の夫は上海人、日本語が変…。
仔羊の脳裏に、昔英語の教科書で読んだ
「MUJINA」
のストーリーが浮かぶのであった…。(完)
すみません、ムジナ扱いして…。m(__)m
皆さんに支えていただいて今の生活が成り立ってること、理解しておりんす。
6月19日 コロンビア戦
ゲンを担いでCoCo壱でカレーを食べ(陳さんはいなくて男性ベトナム人アルバイターが接客してくれた。パプリカの入ってるようなメニューは避けた。)、パブリックビューイング会場へ。
2500円もしたのに、それを払うアホが仔羊以外にこんなにいた。ドリンク代強制徴収も、もはや慣れたものよ!
(; ・`д・´)
試合開始の瞬間、足が震えていた。選手でもないのに。自分でもびっくりだった。
ワールドカップとはそういうものだ、と、今、思う。
香川のPKが決まったくらいで震えがとまり、後は至って冷静に観戦した。サッカーはかなり見てきたので、何が起きてもそうどきどきすることはない。
ドイツ大会のオーストラリア戦の敗戦ショック後は、負けても何も感じなくなった。あれに比べればどんな敗戦も大した悔しさはない。
しかし、大方の予想を裏切り、また勝ったので、仔羊はすっかり気をよくした。「半端ない大迫」も高校時代からリアルタイムで見ていたから、感慨もひとしおである。「あの子がなあ」くらいな。自分の子でもないのに。(;^ω^)
CoCo壱でカレーを食い、パブリックビューイングを見に行くと勝つ、というパターンが2回も続いた。
帰ってから、セネガル戦、ぽちった…
ええい、散財が怖くてサッカーファンがやってられるか!
6月25日 セネガル戦
大きい問題。夜0時スタートなのは、いい。問題は終わる時間だ。夜中の2時。どうやってみんな帰るのだ?
町中故(ゆえ)、車は×。それにそもそも仔羊は免許を持っていない。
2500円の入場料を高く感じてる、ということはタクシーに乗る、というチョイスはハードルが高い、ということ。
夜中に出歩き慣れていない仔羊にしてみれば、タクシーを拾いに難波方面に行くことそのものが怖い。
CoCo壱で晩飯を食べる、というのも継続したかったが、時間の都合もあり、家の近くのCoCo壱で食べるしかなかった。スタッフ日本人でした。
到着して、最初にスタッフに聞いた。「何時までに出ないといけないんですか?」仔羊はほのかに期待していた。「4時くらいまでいてもいいですよ」という返答を…
子供を産んで以来、夜中に出歩くなんてほとんどないため、仔羊にとって夜中は恐ろしい時間帯。そんな時間に客を外に出すなんて信じられなかった。犯罪に巻き込まれたら、どうすんだ?
しかし、スタッフの返答は「終わったら、スムーズにご退場願います…」
ええー(@_@。 そんな世界なん?
仔羊は、腹をくくった…。
セネガル戦は、オシムが「このグループで一番強い」と言っていたから、負けるかなと思ったが、あっぱれなことに追いついた。日本にすれば上出来だ。
ゴールを決めた乾も本田も、関西出身だし、いやもー‼観戦冥利につきる!
乾選手が野洲高校で優勝した時もテレビの前で見ていたから、またまた「あの子がなあ」だったわけで。
ただ、この度の観戦で、仔羊が真剣に恥ずかしかったのが、「じじはいるけどばばはいない」ことだった。
こんな夜中にパブリックビューイングに来るおばはんは、見渡す限り自分だけだった。(>_<)
もうできたら誰にも見られたくない。
しかし、サッカー見ながら黙ってることもできないのでまわりと一緒でぎゃーぎゃー騒ぎながら見ていた。
日本チームは、よく相手チームを抑えていた。見事だったと思う。
試合が終わって夜中の2時。職場まで歩いて行くことにした。
40分ほどの道のり。車もあまり走らないコースを行く。かなりびびっていたが、むしろ人に出会わないほうが安心なのだ。
Zeppなんばから、仔羊の職場までは人通りが少ない。少ないのがよいのだ。とにかく、悪いやつに会わないことが大事。
夜中の大阪は、なかなか素敵だった。涼しかったし。
こうして今ブログを書いているということは、無事に職場に到着した、ということ。たまに歩いている人とか自転車のにーちゃんとか、女の人も見かけたなあ。みんな私より若かったよな。私も身構えたが、向こうもそうだっただろう。
がりやせのばばが夜中一人で歩いているのはちょいと不気味。
うん。これが洋服着て、リュック背負って眼鏡かけたら「ど貧乳仔羊ばば」の出来上がり、ですな。(;^ω^)
3時ごろ職場に到着。夜中に仕事開始。
3時半から4時半までは椅子の上で仮眠をとったけど、後はたまっていた仕事を片付けて(もちろん自主的ただ働き)。
8時半からは正式な出社時間。
9時から12時半の授業が終わったら、かねてからの予定通り帰宅。半休を取っていた。授業中、そう眠くはなかったけど、聴解のCDかけてた時がやばかったかな。
6月28日ポーランド戦
これは、行かなかったんです。このパブリックビューイングに行って、授業に影響しないようなパフォーマンスを維持する自信はありませんでした。結果、試合は負け。
かつ、終盤はボール回しに終始。
ベルギー戦は、ゲンをかついで行くことに決めました!
やっぱり仔羊が行かなきゃだめなのよ!
7月3日 ベルギー戦
今度は、帰りは大丈夫だけど、行きが問題なんだなー。
( ̄д ̄)
みんな、どうしてんの?
タクシー会社にメール送ったり、電話で問い合わせしたりしましたが、夜中に配車の予約をしてくれる会社はありませんでした。
最悪、最寄りのちょっと大きめの駅まで歩いて行くという覚悟をして、夜中の一時半に家を出ました。どんだけフリークやねん!
幸い、広い通りに出てちょっと歩くとすぐタクシーがつかまりました。
なんつーか、結局、サッカー応援してる「ばば仲間」を見つけられてないのが、私の苦労の根源ですね。仲間さえいればなんばで時間つぶす、とか方法もあるのに。
でも、どっかの店で時間つぶすより、タクシーの方が結果的に安くつくはず…と判断しました。
セネガル戦も終了後は歩いたので、交通費は行きの地下鉄代しか、かけなかったもんね。派手にカネ使ってる割に、身の危険を冒してもケチってます。
タクシー代、1600円くらいでした。案の定、飲み屋に行くよりましでした。それに、飲み屋とか飲食店に行くと糖尿病に悪いんだなあ。だから、私にはこの方法がベストでした。
タクシーの運ちゃんの話によると、その夜はサッカーの代表の試合があるから、商売あがったり、とのことでした…。恥ずかしくてパブリックビューイングに行くとは言えませんでした…。
夜中にそのために出かけるこんなあほばばもいるとは…。
ベルギー戦の時は、椅子はなく、スタンディングでした。でも、夜中だし来てる人数もそうでもなかったから、椅子を置いてくれてもよかったのにな。( ̄д ̄)
まあー見渡す限り若者でした。わずかにじじの姿も。
ばばは、またも私一人…
仕事もたまってたので、立ちながら必死に学生の作文の訂正をして、ゲーム開始を待ちました。
3-0とか5-0も覚悟してましたが、コロンビア戦、セネガル戦、ポーランド戦と同様、守備は本当にハマっていた、という印象です。安定していて、そこそこ安心して見ていられました。
後半間もなく、原口のゴールはどんだけ喜んだことでしょう!「行け―打て―!」と叫んでおりました!もう、自分も一緒に走ってるカンジでしたよね。近くのおっちゃんとハイタッチしました。私、めったにそんなことしないんですけど、この日はもう、喜びました!
乾の2点目で、いけるかな、勝てるかな、とちら、と思いましたが、いやいやワールドカップに限ってそんな甘いことはないぞ、まだまだ時間はある、と思っていました。それに、実際、そういう時間帯でした。
試合前、解説は試合時間の後半になればベルギーがへばって、日本にはその時間帯でチャンスができる…みたいな言い方をしていましたが、解説がそんな言い方をしてる時は、結構その予想は外れることが多いので、私は後半は危惧していました。
最後、本当に日本が点が取れるような気配がしていて、特に本田のフリーキックは枠に飛んでたし、あそこで決まってれば、歴史が作れたかなと。
でも最後のほう、へばってたのは日本のほうでしたね。
負けっぷりは見事でした。
ベルギーのカウンター、見事でした。爽快に決められました。あー終わった。
終わったんだ。
(>_<)
でも、
精いっぱいやった。
これが最高の結果だったんだ!
って私は思っていました。だから、そう悔しくはなかったです。
あれから何日か経ちました。最後は確かに逆転負けを喫したけど、これまでのワールドカップより、少しでも前進したし、勝ち方のようなものが少し見えてきました。
日本のサッカーってどういうものなのか、形になってきたと思います。
外に出たら、もう明るくなっていました。
サッカーはいいです。
大好きです。
また試合、見に行きます。
なでしこでも、Jリーグでも。
高校サッカーも。
欧州チャンピオンズリーグも。
仔羊おばさん